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医工連携

e自習で過敏性腸症候群を改善

医工連携の実践者109 田山淳 早稲田大学教授

2024年2月15日号

 過敏性腸症候群(IBS)は、器質的には大きな異常が見つからないのに腹痛と下痢もしくは便秘が慢性的に続く機能性消化管障害だ。  日本消化器病学会が20年に改訂して公開した診療ガイドラインによれば、高齢者より若年者、男性より女性で有病率は高い傾向にあり、ならすと人口の1割弱程度が該当するという。ただ、20歳代・30歳代の女性に限って言えば、羞恥心などが勝って受診せずに我慢している潜在患者が相当数いて、実際には4人に1人が悩んでいるとの説もある。  そんなIBSについて、有症状者を対象とするeラーニングシステムを構築し、有症状だが薬物治療を受けたことがない大学生に自己管理に取り組んでもらったら、システムを使わなかった群の症状がほぼ横ばいだったのに対し、システム利用者群では症状の重症度が有意に減少したとの報告が、1月の『Scientific Reports...  過敏性腸症候群(IBS)は、器質的には大きな異常が見つからないのに腹痛と下痢もしくは便秘が慢性的に続く機能性消化管障害だ。  日本消化器病学会が20年に改訂して公開した診療ガイドラインによれば、高齢者より若年者、男性より女性で有病率は高い傾向にあり、ならすと人口の1割弱程度が該当するという。ただ、20歳代・30歳代の女性に限って言えば、羞恥心などが勝って受診せずに我慢している潜在患者が相当数いて、実際には4人に1人が悩んでいるとの説もある。  そんなIBSについて、有症状者を対象とするeラーニングシステムを構築し、有症状だが薬物治療を受けたことがない大学生に自己管理に取り組んでもらったら、システムを使わなかった群の症状がほぼ横ばいだったのに対し、システム利用者群では症状の重症度が有意に減少したとの報告が、1月の『Scientific Reports』

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