医薬経済オンライン

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国内後発品企業の「合従連衡」に価値なし

厚労省が提示した再編案を検証する

2024年2月15日号

 厚生労働省は「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」を通じ、後発品の安定供給に向け、政府がメーカーの再編を促す仕組みづくりに乗り出している。興味深いのは、経済産業省がオブザーバーとして参加していることだ。中小企業を支えなければならない経産省の役人たちは、過剰な再編で自分の立場を弱くしたくないと考えているのだろうか。それとも再編賛成派なのだろうか。  ドラッグストアによる面分業展開は厚労省の範疇であると言えるが、どちらかというと経産省が後押しして、面分業を推し進めてきた。もともと両省は犬猿の仲と言われる。今回はともに再編は不可欠と考えているのだろうか。  後発品市場はすでに飽和状態にある。日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)が発表した23年度第2四半期(23年7月~9月)の後発品の数量シェア分析...  厚生労働省は「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」を通じ、後発品の安定供給に向け、政府がメーカーの再編を促す仕組みづくりに乗り出している。興味深いのは、経済産業省がオブザーバーとして参加していることだ。中小企業を支えなければならない経産省の役人たちは、過剰な再編で自分の立場を弱くしたくないと考えているのだろうか。それとも再編賛成派なのだろうか。  ドラッグストアによる面分業展開は厚労省の範疇であると言えるが、どちらかというと経産省が後押しして、面分業を推し進めてきた。もともと両省は犬猿の仲と言われる。今回はともに再編は不可欠と考えているのだろうか。  後発品市場はすでに飽和状態にある。日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)が発表した23年度第2四半期(23年7月~9月)の後発品の数量シェア分析結

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