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医政羅針盤

改訂された地域別将来推計人口を読む

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2024年2月15日号

 今後の医療・介護のあり方を考えるうえでは、少子高齢化・人口減少の影響を無視できない。地域の患者・利用者数や、対応しなければならない医療・介護ニーズの内容も変わってくるからだ。25年の機能別必要病床数を掲げた地域医療構想の実現がめざされてきたのもそのためであり、今後は65歳以上の高齢者人口がピークを迎える40年を視野に入れて、新たな地域医療構想の策定の検討が進められる予定になっている。  医療機能をどのように役割分担させるかといった点も重要な論点だが、地域の人口がどのように変化するかという将来推計が議論の前提条件となる。地域別の将来推計人口は、国立社会保障・人口問題研究所が公表しており、従来は18年3月に出た推計が用いられていたが、昨年12月に新たな推計が示された。  前回の18年推計と今回の23年推計を比較して、都道府県別の総人...  今後の医療・介護のあり方を考えるうえでは、少子高齢化・人口減少の影響を無視できない。地域の患者・利用者数や、対応しなければならない医療・介護ニーズの内容も変わってくるからだ。25年の機能別必要病床数を掲げた地域医療構想の実現がめざされてきたのもそのためであり、今後は65歳以上の高齢者人口がピークを迎える40年を視野に入れて、新たな地域医療構想の策定の検討が進められる予定になっている。  医療機能をどのように役割分担させるかといった点も重要な論点だが、地域の人口がどのように変化するかという将来推計が議論の前提条件となる。地域別の将来推計人口は、国立社会保障・人口問題研究所が公表しており、従来は18年3月に出た推計が用いられていたが、昨年12月に新たな推計が示された。  前回の18年推計と今回の23年推計を比較して、都道府県別の総人口

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