薬価キーワード ざっくり解説!
【特別編その4】「再算定共連れ」の特定領域除外
第34回 “間に合わず”引き下げで波紋
2024年2月15日号
市場拡大再算定の類似品「共連れルール」に対して、24年度薬価制度改革では、取り扱いを見直すことになった。「予め特定した領域」を再算定対象から除外する。ただ、特定領域は今後、中央社会保険医療協議会の薬価専門部会で検討し、総会に報告したうえで決定することになる。
過去に共連れで大きな「痛手」を被ったことで知られるのが、MSDの抗PD―1抗体「キイトルーダ」だ。薬価収載から、4度の再算定を受け、うち2回、類似品として共連れ再算定を受けた。その結果、収載時から薬価は約48%減少している。同社は「共連れ再算定はどう見ても合理性がない。研究開発投資をして適応追加したことをまったく評価せずに引き下げている」と不満を露にしていた。
22年度改革では、特例拡大再算定(年間販売額1000億円超など)対象品・類似品として引き下げを受けた場合に、4年間...
市場拡大再算定の類似品「共連れルール」に対して、24年度薬価制度改革では、取り扱いを見直すことになった。「予め特定した領域」を再算定対象から除外する。ただ、特定領域は今後、中央社会保険医療協議会の薬価専門部会で検討し、総会に報告したうえで決定することになる。
過去に共連れで大きな「痛手」を被ったことで知られるのが、MSDの抗PD―1抗体「キイトルーダ」だ。薬価収載から、4度の再算定を受け、うち2回、類似品として共連れ再算定を受けた。その結果、収載時から薬価は約48%減少している。同社は「共連れ再算定はどう見ても合理性がない。研究開発投資をして適応追加したことをまったく評価せずに引き下げている」と不満を露にしていた。
22年度改革では、特例拡大再算定(年間販売額1000億円超など)対象品・類似品として引き下げを受けた場合に、4年間(1
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