読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
疾病の性差を知るべき時代
第235回
大西一幸
2024年2月15日号
寿命は遺伝子で決まる
──長寿は女性の特権だった
シャロン・モアレム/伊藤伸子
柏書房/2023年12月刊
サブタイトルが「長寿は女性の特権だった」である。無論、著者がそのことを科学的に立証しようとした、あるいはしていることは理解できるし、今回の読書はそのエビデンスを知ることがモチベーションになる。しかし、非科学的な経験知、人生で得た常識のようなものに照らせば、女性が長寿であり、概して健康であることは私には常識の範疇にあるものだ。
小学校入学時から、男女にはどこか生物的に違いがあることを不思議に思っていた。団塊世代の私は小学校に入ると、1クラス60人のうち、同学年8クラスすべてで男子のほうが1~3人多いことに気付いていたし、親たちの会話などで、新生児は女の子のほうが育てやすいという認知が世間に存...
寿命は遺伝子で決まる
──長寿は女性の特権だった
シャロン・モアレム/伊藤伸子
柏書房/2023年12月刊
サブタイトルが「長寿は女性の特権だった」である。無論、著者がそのことを科学的に立証しようとした、あるいはしていることは理解できるし、今回の読書はそのエビデンスを知ることがモチベーションになる。しかし、非科学的な経験知、人生で得た常識のようなものに照らせば、女性が長寿であり、概して健康であることは私には常識の範疇にあるものだ。
小学校入学時から、男女にはどこか生物的に違いがあることを不思議に思っていた。団塊世代の私は小学校に入ると、1クラス60人のうち、同学年8クラスすべてで男子のほうが1~3人多いことに気付いていたし、親たちの会話などで、新生児は女の子のほうが育てやすいという認知が世間に存在し
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