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時流遡航

日々諸事遊考80

第320回 ─国力の衰退とどう向き合っていくべきなのか─

本田成親

2024年2月15日号

 国際間における日本という国の存在感が低下したと囁かれるようになってすでに久しい。その要因のひとつは、急速に進む少子高齢化が要因の労働力不足にあるとも言われているが、その実態の深層に目を向けると、話はそんな単純なことではなさそうだ。  すべての生命体にとってそうであるように、一定の生存圏内に存在し得る生命体の個体数には自ずから限界が伴う。常にその個体数が増加し続けることを前提に物事を考えるばかりか、限界域に到達した生命体個々の生存環境の一層の良化を必須条件としながら、その生命体の未来の飛躍的発展を希求するなど、どう考えてみても無理な話で自然の摂理に反している。  太古以来のこの世の儚い変遷の姿を想えば、特定の生命種の限りない繁栄が確たるものとして保証されることなどあろうはずもない。我われ日本人などはとくに、「諸行無...  国際間における日本という国の存在感が低下したと囁かれるようになってすでに久しい。その要因のひとつは、急速に進む少子高齢化が要因の労働力不足にあるとも言われているが、その実態の深層に目を向けると、話はそんな単純なことではなさそうだ。  すべての生命体にとってそうであるように、一定の生存圏内に存在し得る生命体の個体数には自ずから限界が伴う。常にその個体数が増加し続けることを前提に物事を考えるばかりか、限界域に到達した生命体個々の生存環境の一層の良化を必須条件としながら、その生命体の未来の飛躍的発展を希求するなど、どう考えてみても無理な話で自然の摂理に反している。  太古以来のこの世の儚い変遷の姿を想えば、特定の生命種の限りない繁栄が確たるものとして保証されることなどあろうはずもない。我われ日本人などはとくに、「諸行無常」

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