経済合理性に乏しきMBOに「何」を溶かし込むか
大正の上場廃止日決まるも喧騒続く「上原家四代目」周辺
2024年3月1日号
封印すべきものが多い?
大正製薬ホールディングス(HD)の上場廃止日が4月9日に決まった。翌10日の仏滅をはさんで11日に2700万株を1株とする株式併合を行い、結果、大正HDの発行済株式総数は、わずか3株にまで減少する。同社の親会社であるSPC(特別目的会社)の大手門株式会社の株式と併せて、グループ経営の実権を握る上原茂副社長と、双子の兄弟である治氏、そして弟である健取締役の3人が取得するものと予想される。
昨年11月に突如発表されたMBO(経営陣が参加する買収)に始まる一連の経営改革(?)ステップは、これまでのところ、茂副社長とその背後にいると思われるアドバイザーの想定内を歩んできている。3月18日に開催予定の臨時株主総会を前に、香港のヘッジファンドや米アクティビストらが1株8620円とした買付価格は「安過ぎる」と文句を言い始めているも...
封印すべきものが多い?
大正製薬ホールディングス(HD)の上場廃止日が4月9日に決まった。翌10日の仏滅をはさんで11日に2700万株を1株とする株式併合を行い、結果、大正HDの発行済株式総数は、わずか3株にまで減少する。同社の親会社であるSPC(特別目的会社)の大手門株式会社の株式と併せて、グループ経営の実権を握る上原茂副社長と、双子の兄弟である治氏、そして弟である健取締役の3人が取得するものと予想される。
昨年11月に突如発表されたMBO(経営陣が参加する買収)に始まる一連の経営改革(?)ステップは、これまでのところ、茂副社長とその背後にいると思われるアドバイザーの想定内を歩んできている。3月18日に開催予定の臨時株主総会を前に、香港のヘッジファンドや米アクティビストらが1株8620円とした買付価格は「安過ぎる」と文句を言い始めているもの
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