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間違いだらけのHTA

抗肥満薬「ウゴービ」、米英での評価は

第104回

横浜市立大学医学群健康社会医学ユニット東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2024年3月1日号

 2月22日、肥満症治療薬として、ノボノルディスクファーマのGLP―1受容体作動薬「ウゴービ」(一般名=セマグルチド)が、日本で発売された。添付文書によれば、「高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれか発症」かつ「食事・運動療法で効果不十分」と、BMI条件の「BMI27以上で、2つ以上の肥満関連の健康障害あり」または「BMI35以上」を満たす肥満症患者が対象となる。  添付文書上は、週1回投与で4週間ごと・4段階で増量し、17週目以降が2.4㎎の維持用量となる。さらに最適使用推進ガイドライン(GL)では、「日本人の臨床試験での68週間を超える使用経験がない」ことから、投与期間は最大68週間と言及がある。投与期間と用量ごとの薬価を積み上げていくと、68週間での患者1人あたりの合計薬価は約63.4万円となる。  GLで期間に縛りをかけるのは、アルツハイマー病薬「レケ...  2月22日、肥満症治療薬として、ノボノルディスクファーマのGLP―1受容体作動薬「ウゴービ」(一般名=セマグルチド)が、日本で発売された。添付文書によれば、「高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれか発症」かつ「食事・運動療法で効果不十分」と、BMI条件の「BMI27以上で、2つ以上の肥満関連の健康障害あり」または「BMI35以上」を満たす肥満症患者が対象となる。  添付文書上は、週1回投与で4週間ごと・4段階で増量し、17週目以降が2.4㎎の維持用量となる。さらに最適使用推進ガイドライン(GL)では、「日本人の臨床試験での68週間を超える使用経験がない」ことから、投与期間は最大68週間と言及がある。投与期間と用量ごとの薬価を積み上げていくと、68週間での患者1人あたりの合計薬価は約63.4万円となる。  GLで期間に縛りをかけるのは、アルツハイマー病薬「レケンビ

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