医薬経済オンライン

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日本の薬機規制 その批判的考察

ドラッグロス対策に決定的に 欠けている視点など

第35回

元厚生労働省(薬系技官)津田重城

2024年3月1日号

 2月8日の厚生労働省の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」(薬事検討会)での議論を聞き、まずドラッグロス対策に決定的に欠けている視点を書きたい。 やる気の問題  希少がんを含む希少疾病用薬が主流で、しかも新規モダリティが多く(定義の明確化が望まれるが)、今後広がる一方のドラッグロス解消に大きな期待を受けた柏谷祐司構成員(日本製薬工業協会薬事委員長)は、これは外資系・内資系新薬メーカーを問わずと思うが、次の2つを述べていた。 ①薬価が低い(採算がとれない) ②英語での資料受付(=審査)が早期申請に重要  ①も②もやる気の問題と考える。①については、ボストンコンサルティンググループの柳本岳史構成員が提出した資料1の例えば深刻度Aに的を絞り、いろいろと業界にヒアリン...  2月8日の厚生労働省の「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」(薬事検討会)での議論を聞き、まずドラッグロス対策に決定的に欠けている視点を書きたい。 やる気の問題  希少がんを含む希少疾病用薬が主流で、しかも新規モダリティが多く(定義の明確化が望まれるが)、今後広がる一方のドラッグロス解消に大きな期待を受けた柏谷祐司構成員(日本製薬工業協会薬事委員長)は、これは外資系・内資系新薬メーカーを問わずと思うが、次の2つを述べていた。 ①薬価が低い(採算がとれない) ②英語での資料受付(=審査)が早期申請に重要  ①も②もやる気の問題と考える。①については、ボストンコンサルティンググループの柳本岳史構成員が提出した資料1の例えば深刻度Aに的を絞り、いろいろと業界にヒアリングを

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