一筆入魂
母の死が教えてくれた「生前意思」の危うさ
最期まで「生きる」に拘ることも尊厳死
2024年3月1日号
1月に93歳になる母を亡くした。生前はホスピスで長いことボランティアを務めていたから、死にゆく人たちの苦悩を知っている。末期患者が死を受容していく過程を分析した名著とされる精神科医キューブラ・ロスの『死ぬ瞬間』に心酔していた母が、「延命治療はお断り」と言い続けていたのは、むしろ自然なことだった。だが、そんな母が死に直面したとき、私の予想は見事に覆される。尊厳死の意思表示のあり方を考えさせられる母の死だった。
1月に93歳になる母を亡くした。生前はホスピスで長いことボランティアを務めていたから、死にゆく人たちの苦悩を知っている。末期患者が死を受容していく過程を分析した名著とされる精神科医キューブラ・ロスの『死ぬ瞬間』に心酔していた母が、「延命治療はお断り」と言い続けていたのは、むしろ自然なことだった。だが、そんな母が死に直面したとき、私の予想は見事に覆される。尊厳死の意思表示のあり方を考えさせられる母の死だった。
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