薬価キーワード ざっくり解説!
【特別編その5】新薬創出加算の「対象外」
第35回 薬価維持の理想と現実
2024年3月1日号
「悪名高き企業区分が廃止された」。製薬業界にとって、24年度薬価制度改革での新薬創出・適応外薬解消等促進加算見直しのハイライトは、そうなるだろう。もう少し具体的に言えば「企業指標に基づく企業区分と加算係数が廃止され、改定前薬価を維持するハードルが下がった」ことになる。それ以外にも、以下のような見直しが図られた。
①品目要件に「小児」「迅速導入」品目を追加
②国内での新薬開発を一定期間行っていない企業は対象外
③加算額の計算式を見直し、改定前薬価を維持する
④平均乖離率を超える品目は加算対象外とする
①は加算対象品目が増える方向の改革項目であり、②は企業指標・企業区分廃止に伴って、対象企業の規定として、改めて明文化した項目になる。③は、企業区分とその加算係数の廃止と合わせて、製薬業界が求めていた「シンプルに特許期間...
「悪名高き企業区分が廃止された」。製薬業界にとって、24年度薬価制度改革での新薬創出・適応外薬解消等促進加算見直しのハイライトは、そうなるだろう。もう少し具体的に言えば「企業指標に基づく企業区分と加算係数が廃止され、改定前薬価を維持するハードルが下がった」ことになる。それ以外にも、以下のような見直しが図られた。
①品目要件に「小児」「迅速導入」品目を追加
②国内での新薬開発を一定期間行っていない企業は対象外
③加算額の計算式を見直し、改定前薬価を維持する
④平均乖離率を超える品目は加算対象外とする
①は加算対象品目が増える方向の改革項目であり、②は企業指標・企業区分廃止に伴って、対象企業の規定として、改めて明文化した項目になる。③は、企業区分とその加算係数の廃止と合わせて、製薬業界が求めていた「シンプルに特許期間中
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