鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜
京大とファイザーとの共同研究「学問の自由」は守れるのか
第201回
鳥集徹
2024年3月1日号
大学の役割とはいったい何なのだろうか。
このほど、京都大学発のバイオベンチャー企業「アセルナ・テクノロジーズ」が、米国のメガファーマ・ファイザーと共同開発契約を結んだとの発表があった(日本経済新聞「京大発新興、米ファイザーと提携mRNA技術で新薬開発」24年2月13日付)。
同社のホームページを見てみると、この会社は英語で「aceRNA Technologies」と表記する。京大ⅰPS細胞研究所(CiRA)の齊藤博英教授らが発明した「RNAスイッチ」を基盤に研究開発を行っている企業なのだそうだ。
RNAスイッチは人工合成されたm(メッセンジャー)RNAで、これを使えば標的細胞内に存在する特異的なmi(マイクロ)RNA活性を検知することができ、遺伝子治療や細胞治療に必要な導入遺伝子のオン/オフを可能にするという。mRNAを用いた技術と言えば、真っ先に思...
大学の役割とはいったい何なのだろうか。
このほど、京都大学発のバイオベンチャー企業「アセルナ・テクノロジーズ」が、米国のメガファーマ・ファイザーと共同開発契約を結んだとの発表があった(日本経済新聞「京大発新興、米ファイザーと提携mRNA技術で新薬開発」24年2月13日付)。
同社のホームページを見てみると、この会社は英語で「aceRNA Technologies」と表記する。京大ⅰPS細胞研究所(CiRA)の齊藤博英教授らが発明した「RNAスイッチ」を基盤に研究開発を行っている企業なのだそうだ。
RNAスイッチは人工合成されたm(メッセンジャー)RNAで、これを使えば標的細胞内に存在する特異的なmi(マイクロ)RNA活性を検知することができ、遺伝子治療や細胞治療に必要な導入遺伝子のオン/オフを可能にするという。mRNAを用いた技術と言えば、真っ先に思い
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