医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

薬のおカネを議論しよう

ウゴービ狂騒曲

第108回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2024年3月1日号

 世界的に話題となっているノボノルディスクファーマのGLPー1受容体作動薬「ウゴービ皮下注」が2月22日、日本でも遂に発売された。効能または効果は、 「肥満症 ただし、高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、次に該当する場合に限る。 ・BMIが27㎏/㎡以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する ・BMIが35㎏/㎡以上」  つまり単純な肥満症だけでは対象外で、高血圧などの基礎疾患を有することが条件となっている。単なるダイエット目的で安易に投与されないよう相当な警戒があることが窺える。海外では状況が異なり、例えば米国ではBMI27以上の場合は基礎疾患がひとつでもあれば良いし、BMIでも30以上は適応、と日本よりずっと甘い条件で米国食品医薬品局(FDA)が認めている。 ...  世界的に話題となっているノボノルディスクファーマのGLPー1受容体作動薬「ウゴービ皮下注」が2月22日、日本でも遂に発売された。効能または効果は、 「肥満症 ただし、高血圧、脂質異常症又は2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、次に該当する場合に限る。 ・BMIが27㎏/㎡以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する ・BMIが35㎏/㎡以上」  つまり単純な肥満症だけでは対象外で、高血圧などの基礎疾患を有することが条件となっている。単なるダイエット目的で安易に投与されないよう相当な警戒があることが窺える。海外では状況が異なり、例えば米国ではBMI27以上の場合は基礎疾患がひとつでもあれば良いし、BMIでも30以上は適応、と日本よりずっと甘い条件で米国食品医薬品局(FDA)が認めている。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence