医薬経済オンライン

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平時医療体制の破綻に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜

「18式防弾ベスト」という絶望

第191回 直接侵略を招く自滅的軍縮

埼玉県国民保護協議会委員 照井資規

2024年3月1日号

 防衛費が1.6倍に増えても、個々の自衛隊員の命が守られることはない。それを、18式防弾ベスト(ひとはちしきぼうだんベスト)が具体的なかたちで現している。  命が守られないようであれば、処遇改善などなおさら期待できないという自覚が自衛隊内に蔓延し、士気の低下が著しい。現場の自衛隊員には、陸上自衛隊が22年より調達を開始した最新の「18式防弾ベスト」が1着340万円もし、米軍の性能が良いものより10倍近く高価なことは、自衛隊という組織の常識のなさと隊員の命を守ろうとする姿勢が見られないことの象徴のように受け止められているからだ。このことは、急増している自衛隊員の服務事故の要因のひとつでもあるだろう。  23年12月、プロ野球大リーグの大谷翔平選手が、ロサンゼルス・ドジャースと10年間約1014億円(7億ドル)で契約したことが報じら...  防衛費が1.6倍に増えても、個々の自衛隊員の命が守られることはない。それを、18式防弾ベスト(ひとはちしきぼうだんベスト)が具体的なかたちで現している。  命が守られないようであれば、処遇改善などなおさら期待できないという自覚が自衛隊内に蔓延し、士気の低下が著しい。現場の自衛隊員には、陸上自衛隊が22年より調達を開始した最新の「18式防弾ベスト」が1着340万円もし、米軍の性能が良いものより10倍近く高価なことは、自衛隊という組織の常識のなさと隊員の命を守ろうとする姿勢が見られないことの象徴のように受け止められているからだ。このことは、急増している自衛隊員の服務事故の要因のひとつでもあるだろう。  23年12月、プロ野球大リーグの大谷翔平選手が、ロサンゼルス・ドジャースと10年間約1014億円(7億ドル)で契約したことが報じられ

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