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巻頭言

入院基本料の増点には「感謝」も、 大学病院の実情に即していない

横手幸太郎・国立大学病院長会議 会長

2024年3月15日号

──24年度診療報酬改定について、どのように受け止めているか。 横手 大学病院は現在、本当に厳しい状況に置かれている。まずは物価や光熱費の高騰、医療材料の仕入れ価格も上昇し、コスト高になっている。そのため、大学病院は増収減益で、診療報酬が上がっても、実入りは少なくなっている。さらに医師の働き方改革で、時間外勤務に対する超過勤務手当もどんどん増えてくる。加えて、メディカルスタッフにタスクシフトさせるため、増員をしないといけない。本当に支出する一方だ。そのようななかで(24年度改定は)特定機能病院に配慮された内容になっているため、関係者の皆さんに大変感謝している。ただ、今回の改定内容で、果たして大学病院の苦境がすべて乗り越えられるかというと、そうとは思えない状況だ。 ──特定機能病院に配慮された改... ──24年度診療報酬改定について、どのように受け止めているか。 横手 大学病院は現在、本当に厳しい状況に置かれている。まずは物価や光熱費の高騰、医療材料の仕入れ価格も上昇し、コスト高になっている。そのため、大学病院は増収減益で、診療報酬が上がっても、実入りは少なくなっている。さらに医師の働き方改革で、時間外勤務に対する超過勤務手当もどんどん増えてくる。加えて、メディカルスタッフにタスクシフトさせるため、増員をしないといけない。本当に支出する一方だ。そのようななかで(24年度改定は)特定機能病院に配慮された内容になっているため、関係者の皆さんに大変感謝している。ただ、今回の改定内容で、果たして大学病院の苦境がすべて乗り越えられるかというと、そうとは思えない状況だ。 ──特定機能病院に配慮された改定

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