社長自ら「軌道修正」で回復した久光製薬
連続して襲った苦難を「サロンパスのはるお」と乗り切る
2024年3月15日号
どうやら、はるお君が元気を取り戻しつつあるらしい。といっても、新規認知症薬の普及と拡大に社運を賭ける東京・茗荷谷の製薬会社のトップのことではない。「サロンパスをこよなく愛する男」という触れ込みのもと、久光製薬のCMを筆頭に、同社のSNS上などで活躍している全身水色の全裸キャラクターのほうである。旧ジャニーズ事務所の人気タレントと共演しているシーンを想起する読者諸兄姉も多いのではなかろうか。かつては「Mr・CG」と名乗っていたものの、自我が芽生えた(笑)ことを理由に19年5月、「サロンパス」の発売85周年を契機として改名したのだという。
このはるお君が、意気軒昂なのはほかでもない。生みの親である久光の業績が「回復」の度を強めているからだ。具体的に見てみよう。足元の24年2月期業績予想は、売上高が前年同期より約127億円増えて1410億円に伸長する。...
どうやら、はるお君が元気を取り戻しつつあるらしい。といっても、新規認知症薬の普及と拡大に社運を賭ける東京・茗荷谷の製薬会社のトップのことではない。「サロンパスをこよなく愛する男」という触れ込みのもと、久光製薬のCMを筆頭に、同社のSNS上などで活躍している全身水色の全裸キャラクターのほうである。旧ジャニーズ事務所の人気タレントと共演しているシーンを想起する読者諸兄姉も多いのではなかろうか。かつては「Mr・CG」と名乗っていたものの、自我が芽生えた(笑)ことを理由に19年5月、「サロンパス」の発売85周年を契機として改名したのだという。
このはるお君が、意気軒昂なのはほかでもない。生みの親である久光の業績が「回復」の度を強めているからだ。具体的に見てみよう。足元の24年2月期業績予想は、売上高が前年同期より約127億円増えて1410億円に伸長する。営
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