製薬産業育成へ大風呂敷広げた経産省の「本気度」
財務省も匙投げた厚労省の成長戦略
2024年3月15日号
「国内製薬会社の世界市場での売上げを50年までに最大30兆円へと拡大する」という目標を経済産業省が打ち出したのは、2月20日の同省の産業構造審議会・経済産業政策新機軸部会でのことだった。同省でヘルスケア産業を担当する商務・サービスグループが策定し、提出した資料「新しい健康社会の実現」に盛り込み、同じく50年には日本の製薬企業が世界市場で占めるシェアを1割にまで引き上げるとも謳い上げた。
世界市場での国内製薬産業に関する数値目標を同省が明示したのは今回が初めて。後発品をはじめ厚生労働省の製薬産業振興策が悉く「失敗している」(財務省幹部)と評されるなか、他省庁の縄張りへの“領空侵犯”をお家芸とする経産省が、ついに動き出したのかと波紋を呼んでいる。
同省が「新しい健康社会」と銘打ち提示した資料は全69頁。「健康」「医療」「介護」の...
「国内製薬会社の世界市場での売上げを50年までに最大30兆円へと拡大する」という目標を経済産業省が打ち出したのは、2月20日の同省の産業構造審議会・経済産業政策新機軸部会でのことだった。同省でヘルスケア産業を担当する商務・サービスグループが策定し、提出した資料「新しい健康社会の実現」に盛り込み、同じく50年には日本の製薬企業が世界市場で占めるシェアを1割にまで引き上げるとも謳い上げた。
世界市場での国内製薬産業に関する数値目標を同省が明示したのは今回が初めて。後発品をはじめ厚生労働省の製薬産業振興策が悉く「失敗している」(財務省幹部)と評されるなか、他省庁の縄張りへの“領空侵犯”をお家芸とする経産省が、ついに動き出したのかと波紋を呼んでいる。
同省が「新しい健康社会」と銘打ち提示した資料は全69頁。「健康」「医療」「介護」の各分
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