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医政羅針盤

普及するか「地域包括医療病棟」

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2024年3月15日号

 24年度診療報酬改定の目玉のひとつに、「地域包括医療病棟」の新設を挙げることができる。地域包括医療病棟とは、地域において救急患者などの受け入れ体制を整えていて、リハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰などの機能を包括的に担う病棟を評価したものである。  名前が似通った病棟に「地域包括ケア病棟」があるが、果たして何が違うのだろうか。なぜ、地域包括医療病棟が新設されることになったのであろうか。  厚生労働省の問題意識は、超高齢化の進展に伴って、高齢者救急が増加しているが、誤嚥性肺炎や尿路感染症などの医療資源投入量の少ない疾患でも、看護配置が7対1の急性期一般入院料1に救急搬送される場合が多く、ミスマッチが生じているのではないかという点にある。  加えて、急性期病床に入院した高齢者の一部は、治療を受けて...  24年度診療報酬改定の目玉のひとつに、「地域包括医療病棟」の新設を挙げることができる。地域包括医療病棟とは、地域において救急患者などの受け入れ体制を整えていて、リハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰などの機能を包括的に担う病棟を評価したものである。  名前が似通った病棟に「地域包括ケア病棟」があるが、果たして何が違うのだろうか。なぜ、地域包括医療病棟が新設されることになったのであろうか。  厚生労働省の問題意識は、超高齢化の進展に伴って、高齢者救急が増加しているが、誤嚥性肺炎や尿路感染症などの医療資源投入量の少ない疾患でも、看護配置が7対1の急性期一般入院料1に救急搬送される場合が多く、ミスマッチが生じているのではないかという点にある。  加えて、急性期病床に入院した高齢者の一部は、治療を受けている

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