医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

人員削減で生産性を高める欧米大手製薬企業

第204回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2024年3月15日号

 日本では国内製薬企業だけでなく、欧米大手の日本法人の人員削減が次々と報じられており、サノフィ日本法人は今年に入って早期退職者を募集している。サノフィの年次報告書によれば(表1)、23年末の全従業員数▲4.2%に対し、営業(主にMR)は実に▲12.4%の1万6835人で2375人も減らした。  サノフィのトップ製品「デュピクセント」は23年の売上げが34%増の116億ドルで、ワクチンを含めた全売上高の25%を占めるまでになっているが、医薬品で他に20億ドル以上の超大型製品がない。10~16億ドルの製品が6つあり、パテントの切れたインスリン「ランタス」、すでにジェネリックがある米国の売上げはほとんどゼロの「クレキサン」、パテントが切れて久しい抗血小板薬「プラビックス」などが入っている。他で伸びているのは多発性骨髄腫の「サークリサ」、血友病Aの新製品「オル...  日本では国内製薬企業だけでなく、欧米大手の日本法人の人員削減が次々と報じられており、サノフィ日本法人は今年に入って早期退職者を募集している。サノフィの年次報告書によれば(表1)、23年末の全従業員数▲4.2%に対し、営業(主にMR)は実に▲12.4%の1万6835人で2375人も減らした。  サノフィのトップ製品「デュピクセント」は23年の売上げが34%増の116億ドルで、ワクチンを含めた全売上高の25%を占めるまでになっているが、医薬品で他に20億ドル以上の超大型製品がない。10~16億ドルの製品が6つあり、パテントの切れたインスリン「ランタス」、すでにジェネリックがある米国の売上げはほとんどゼロの「クレキサン」、パテントが切れて久しい抗血小板薬「プラビックス」などが入っている。他で伸びているのは多発性骨髄腫の「サークリサ」、血友病Aの新製品「オルツビ

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