医薬経済オンライン

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「脇役たち」の矜恃 〜被災地からの言付け〜

想いと使命の間で②

第31回

薬剤師:武田雄高

2024年3月15日号

 前回に引き続き、1月9日から6日間、能登半島地震復旧支援のため現地に滞在した日々のなかで私が感じたことを記そうと思う。発災から10日後、先遣隊として派遣された宮城県薬災害対策委員長の高橋文章先生と私は、各地域役場の要請や被災前の医療事情、避難者数、避難所の数や生活状況などの情報を踏まえ必要に応じた薬剤師の派遣要請を災害対策本部に報告するミッションを受けていた。 【1月11日】能登町宇出津地区に電気は通っていたが水道は復旧していない。倒壊した家屋や波打った道路が地震の衝撃を物語っていた。役場職員によれば自宅に戻れる住民にとって救いだったのは、発災が年末年始を挟んでいたことだという。正月を迎えるにあたり食料品を十分に買い込み保存食も準備して、成人式の三連休もあり常用薬を長期処方してもらっていたケースも多いとのことだった。 ...  前回に引き続き、1月9日から6日間、能登半島地震復旧支援のため現地に滞在した日々のなかで私が感じたことを記そうと思う。発災から10日後、先遣隊として派遣された宮城県薬災害対策委員長の高橋文章先生と私は、各地域役場の要請や被災前の医療事情、避難者数、避難所の数や生活状況などの情報を踏まえ必要に応じた薬剤師の派遣要請を災害対策本部に報告するミッションを受けていた。 【1月11日】能登町宇出津地区に電気は通っていたが水道は復旧していない。倒壊した家屋や波打った道路が地震の衝撃を物語っていた。役場職員によれば自宅に戻れる住民にとって救いだったのは、発災が年末年始を挟んでいたことだという。正月を迎えるにあたり食料品を十分に買い込み保存食も準備して、成人式の三連休もあり常用薬を長期処方してもらっていたケースも多いとのことだった。

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