医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

見たくない顔?

2024年3月15日号

 公正取引委員会は3月7日、日産自動車に対して、下請代金支払遅延等防止法(下請法)で定められた下請代金の減額の禁止に違反する行為が認められたとし、再発防止の勧告を行った。製造業を支える下請けの中小企業をコストカットの調整弁として利用するなど、大手企業による隷属関係の強要はこれまでも問題となっていた。 だが、賃金引き上げを柱とした経済の好循環をめざす岸田文雄政権にとって、中小企業の賃上げは政策の実現に不可欠となる。公取委がこのタイミングでメスを入れたのは、原材料費や人件費の上昇を価格に上乗せする転嫁は必須とのメッセージにほかならない。 公取委も「ここが出番」とばかりに、記者会見を行い、下請けに犠牲を強いる企業体質を断罪した。この会見に登場したのが片桐一幸取引部長である。報道で見た医薬品卸幹部は「あっ、この人!」と驚くとともに、過去の苦い記憶...  公正取引委員会は3月7日、日産自動車に対して、下請代金支払遅延等防止法(下請法)で定められた下請代金の減額の禁止に違反する行為が認められたとし、再発防止の勧告を行った。製造業を支える下請けの中小企業をコストカットの調整弁として利用するなど、大手企業による隷属関係の強要はこれまでも問題となっていた。 だが、賃金引き上げを柱とした経済の好循環をめざす岸田文雄政権にとって、中小企業の賃上げは政策の実現に不可欠となる。公取委がこのタイミングでメスを入れたのは、原材料費や人件費の上昇を価格に上乗せする転嫁は必須とのメッセージにほかならない。 公取委も「ここが出番」とばかりに、記者会見を行い、下請けに犠牲を強いる企業体質を断罪した。この会見に登場したのが片桐一幸取引部長である。報道で見た医薬品卸幹部は「あっ、この人!」と驚くとともに、過去の苦い記憶が蘇

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