日本の薬機規制 その批判的考察
医薬品品質規制混迷の真相
第37回 富山くすりコンソ関連記事から分析+経産省審議会資料を読む
元厚生労働省(薬系技官)津田重城
2024年4月1日号
3月18日付の「日刊薬業」に掲載された記事「『くすりの富山』、不正製造でイメージ低下」は、驚きや心配とともに、多くを考えさせられる内容であった。記事には「一部企業で新卒採用予定者が内定を辞退する問題が起きている」とあり、問題の深刻さを示している。
実は同じではないが、似たような話は以前から聞いている。やはり行政処分を受けた西日本の後発品企業が、処分の前後は今、定かではないが、経営陣が激務に追われる社員に手当を増しても、辞める社員が続いているというものであった。後発品の供給の大きな乱れにより、医薬品卸の社員の士気が低下していることもたびたび報じられてきた。
一般に「不正製造」と言われれば、とくにその実態を知らない一般の人々は、いや薬学を出て一般人よりは薬に詳しいはずの普通の薬剤師や製薬企業の人ですら、子弟をそういう...
3月18日付の「日刊薬業」に掲載された記事「『くすりの富山』、不正製造でイメージ低下」は、驚きや心配とともに、多くを考えさせられる内容であった。記事には「一部企業で新卒採用予定者が内定を辞退する問題が起きている」とあり、問題の深刻さを示している。
実は同じではないが、似たような話は以前から聞いている。やはり行政処分を受けた西日本の後発品企業が、処分の前後は今、定かではないが、経営陣が激務に追われる社員に手当を増しても、辞める社員が続いているというものであった。後発品の供給の大きな乱れにより、医薬品卸の社員の士気が低下していることもたびたび報じられてきた。
一般に「不正製造」と言われれば、とくにその実態を知らない一般の人々は、いや薬学を出て一般人よりは薬に詳しいはずの普通の薬剤師や製薬企業の人ですら、子弟をそういう企
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