医薬経済オンライン

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精密医療の旗降ろしたコニカミノルタの憂鬱

コロナ禍直撃でライバルとの差は広がるばかり

2024年4月1日号

「投資家にとっては心臓に良くない」という証券マンもいる。コニカミノルタの動向である。同社は7年前に買収した米「Invicro」(インヴィクロ)を譲渡すると発表したからだ。  インヴィクロは画像解析や医療画像データ分析サービスを提供するCRO(医薬品開発業務受託機関)で、その直前にコニカミノルタが産業革新機構と共同で買収した遺伝子解析を手掛けるアンブリー・ジェネティクスと合わせた親会社「REALM IDx」(レルムIDx)を設立し、プレシジョンメディシン(精密医療)を進めていた有望会社。それもコニカミノルタは両社を中心にしたヘルスケア事業を主力事業に位置付けていたほどだ。しかも、7年前のインヴィクロの買収価格はざっと320億円だったが、今回の譲渡価格はその半分の173億円。投資家ならずともガックリする内容なのである。  同時にコニカミノルタは同社... 「投資家にとっては心臓に良くない」という証券マンもいる。コニカミノルタの動向である。同社は7年前に買収した米「Invicro」(インヴィクロ)を譲渡すると発表したからだ。  インヴィクロは画像解析や医療画像データ分析サービスを提供するCRO(医薬品開発業務受託機関)で、その直前にコニカミノルタが産業革新機構と共同で買収した遺伝子解析を手掛けるアンブリー・ジェネティクスと合わせた親会社「REALM IDx」(レルムIDx)を設立し、プレシジョンメディシン(精密医療)を進めていた有望会社。それもコニカミノルタは両社を中心にしたヘルスケア事業を主力事業に位置付けていたほどだ。しかも、7年前のインヴィクロの買収価格はざっと320億円だったが、今回の譲渡価格はその半分の173億円。投資家ならずともガックリする内容なのである。  同時にコニカミノルタは同社の譲

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