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家計簿目線の医療経済 コスパ患者学

ペムブロリズマブ1次治療:2年間で半数超が死亡

第41回

黒澤 恵

2024年4月1日号

 市場調査会社IQVIAが公表した23年国内医療用医薬品の市場動向によれば、抗腫瘍剤市場の成長が著しい。国内最大市場であり、かつ前年比10.5%増の2ケタ成長を遂げた。なかでも著しい伸びを示したのが抗PD−1抗体「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)である。売上高は前年比24.2%増の1593億円。「オプジーボ」(第40回参照)からのトップ奪回も視野に入ってきた。  そこで薬剤費と治療効果という「家計簿目線」で費用対効果(コスパ)を検討する本連載、今回はペムブロリズマブを検討する。対象は同剤が先駆けて適応を取得した、切除不能の進行非小細胞肺がん1次治療を取り上げよう。  PD−L1陽性の進行非小細胞肺がんに対するペムブロリズマブ1次治療の有効性を確立したのは、無作為化試験「KEYNOTE−042」である。化学療法に比べ生存率を有意改善したと喧伝された。では、ど...  市場調査会社IQVIAが公表した23年国内医療用医薬品の市場動向によれば、抗腫瘍剤市場の成長が著しい。国内最大市場であり、かつ前年比10.5%増の2ケタ成長を遂げた。なかでも著しい伸びを示したのが抗PD−1抗体「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)である。売上高は前年比24.2%増の1593億円。「オプジーボ」(第40回参照)からのトップ奪回も視野に入ってきた。  そこで薬剤費と治療効果という「家計簿目線」で費用対効果(コスパ)を検討する本連載、今回はペムブロリズマブを検討する。対象は同剤が先駆けて適応を取得した、切除不能の進行非小細胞肺がん1次治療を取り上げよう。  PD−L1陽性の進行非小細胞肺がんに対するペムブロリズマブ1次治療の有効性を確立したのは、無作為化試験「KEYNOTE−042」である。化学療法に比べ生存率を有意改善したと喧伝された。では、どれほ

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