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薬価キーワード ざっくり解説!

【特別編その7】不採算品再算定の特例的対応

第37回 3度目はあるのか?

2024年4月1日号

 24年度薬価制度改革では、急激な原材料費の高騰、安定供給上の問題に対応するため「薬価の下支え制度の充実」という名目で、医療現場のニーズが高い、低額の医薬品に特例的な対応が図られた。一部例外はあるものの、企業から希望があった「全品目」に対して、不採算品再算定を適用するというものだ。  不採算品再算定は、「保険医療上の必要性が高いと認められるもの」「薬価が著しく低額でメーカーが製造販売を継続することが困難なもの」に対して、メーカーが供給停止に陥らないよう、薬価上の措置を施すルールになる。  具体的には「原価計算方式」で算定しなおして、引き上げる。通常の原価計算方式では、各項目を積み上げる際に加味する「営業利益率」は「製薬業界の平均的な営業利益率」(23年は16.6%)が用いられるが、不採算品再算定では、該当する企業の経営効率...  24年度薬価制度改革では、急激な原材料費の高騰、安定供給上の問題に対応するため「薬価の下支え制度の充実」という名目で、医療現場のニーズが高い、低額の医薬品に特例的な対応が図られた。一部例外はあるものの、企業から希望があった「全品目」に対して、不採算品再算定を適用するというものだ。  不採算品再算定は、「保険医療上の必要性が高いと認められるもの」「薬価が著しく低額でメーカーが製造販売を継続することが困難なもの」に対して、メーカーが供給停止に陥らないよう、薬価上の措置を施すルールになる。  具体的には「原価計算方式」で算定しなおして、引き上げる。通常の原価計算方式では、各項目を積み上げる際に加味する「営業利益率」は「製薬業界の平均的な営業利益率」(23年は16.6%)が用いられるが、不採算品再算定では、該当する企業の経営効率を精

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