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高齢者のがん薬物治療⑤

第129回 情報過多の免疫チェックポイント阻害薬

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2024年4月1日号

 現在、免疫チェックポイント阻害薬の使用選択の大きなポイントはPD―L1の発現量・強度とされているが、これについてもまだまだ研究の段階だ。昨今の臨床試験ではPD―L1の量にかかわらず、使用できる状況も出てきている。しかしながら、PD―L1発現が50%以上では「ペムブロリズマブ」の有効性が高いことが示されているため、今後の単剤療法での開発はPD―L1が効果予測因子となるだろうと予測されている。  免疫チェックポイント阻害薬の使用期間に関連する課題として、臨床試験を組む時の観察期間のばらつきがある。単剤で長期に使用しているケースのうち、効果が持続した場合などについて、いつ投与を打ち切るのか、その時期に対するまだ明確な回答はない。2次療法の場合、治療期間も長くなる傾向があり、観察期間はさらにロングテールで見る必要性はある。また、化学療法上乗せ効果や全生存...  現在、免疫チェックポイント阻害薬の使用選択の大きなポイントはPD―L1の発現量・強度とされているが、これについてもまだまだ研究の段階だ。昨今の臨床試験ではPD―L1の量にかかわらず、使用できる状況も出てきている。しかしながら、PD―L1発現が50%以上では「ペムブロリズマブ」の有効性が高いことが示されているため、今後の単剤療法での開発はPD―L1が効果予測因子となるだろうと予測されている。  免疫チェックポイント阻害薬の使用期間に関連する課題として、臨床試験を組む時の観察期間のばらつきがある。単剤で長期に使用しているケースのうち、効果が持続した場合などについて、いつ投与を打ち切るのか、その時期に対するまだ明確な回答はない。2次療法の場合、治療期間も長くなる傾向があり、観察期間はさらにロングテールで見る必要性はある。また、化学療法上乗せ効果や全生存期間

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