医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

「ラゲブリオ」は無駄だったいまさら感のある中医協の評定

第203回

2024年4月1日号

 3月13日、中央社会保険医療協議会総会で、新型コロナウイルス感染症治療薬「ラゲブリオ」(一般名=モルヌピラビル)の費用対効果について「費用増加」とする評価案が了承され、薬価引き下げの方針が決まった。「新型コロナによる入院治療のリスクは一般的な治療と変わらず、余分なお金だけがかかる」という評価が下されたのだ(市川衛「新型コロナ薬『有用性なし』の衝撃 1600億円以上を売り上げた『新薬』は無駄だったのか」3月14日YAHOO! JAPANニュース)。  ラゲブリオは21年12月に特例承認された。それまで、新型コロナの抗ウイルス薬といえば「ベクルリー」(レムデシビル)など点滴薬が主だったが、自宅で飲めるカプセル薬であることがうけて、ラゲブリオは広く臨床現場で使われるようになった。以後、爆発的にシェアを拡大し、22年と23年の2年間で、少なくとも1600億円以上を売...  3月13日、中央社会保険医療協議会総会で、新型コロナウイルス感染症治療薬「ラゲブリオ」(一般名=モルヌピラビル)の費用対効果について「費用増加」とする評価案が了承され、薬価引き下げの方針が決まった。「新型コロナによる入院治療のリスクは一般的な治療と変わらず、余分なお金だけがかかる」という評価が下されたのだ(市川衛「新型コロナ薬『有用性なし』の衝撃 1600億円以上を売り上げた『新薬』は無駄だったのか」3月14日YAHOO! JAPANニュース)。  ラゲブリオは21年12月に特例承認された。それまで、新型コロナの抗ウイルス薬といえば「ベクルリー」(レムデシビル)など点滴薬が主だったが、自宅で飲めるカプセル薬であることがうけて、ラゲブリオは広く臨床現場で使われるようになった。以後、爆発的にシェアを拡大し、22年と23年の2年間で、少なくとも1600億円以上を売り上

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