時流遡航
日々諸事遊考83
第323回 ─能登半島の大地震被災地域へと思いを馳せつつ─
本田成親
2024年4月1日号
能登金剛の巌門
今年の元日に能登半島一帯が震度7にもなる大地震に襲われ、甚大このうえない災害を被ってから3ヵ月が経過した。被災者の方々のために何かしらお役に立ちたいという気持ちだけはあっても、気力も体力も衰え果てた老身とあっては、もはやまともに貢献できることなどありはしない。
世の片隅で清貧な生活を送るかたわら、心を痛めながら被災地の一連の状況をじっと見守ったり、雀の涙どころか蟻の涙にも及ばない程度の額の硬貨を、申し訳ないという思いに浸りながらそっと募金箱に挿入したり、ウェブサイト上の募金システムを介して赤面するしかないほどに些少な額を寄付したりするくらいが関の山である。
まだ気力も体力もあった東日本大震災の直後には、難儀覚悟で凄惨な状況に陥っている岩手・宮城・福島の沿岸部一帯に出向き、その折の詳...
能登金剛の巌門
今年の元日に能登半島一帯が震度7にもなる大地震に襲われ、甚大このうえない災害を被ってから3ヵ月が経過した。被災者の方々のために何かしらお役に立ちたいという気持ちだけはあっても、気力も体力も衰え果てた老身とあっては、もはやまともに貢献できることなどありはしない。
世の片隅で清貧な生活を送るかたわら、心を痛めながら被災地の一連の状況をじっと見守ったり、雀の涙どころか蟻の涙にも及ばない程度の額の硬貨を、申し訳ないという思いに浸りながらそっと募金箱に挿入したり、ウェブサイト上の募金システムを介して赤面するしかないほどに些少な額を寄付したりするくらいが関の山である。
まだ気力も体力もあった東日本大震災の直後には、難儀覚悟で凄惨な状況に陥っている岩手・宮城・福島の沿岸部一帯に出向き、その折の詳細
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