医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

話題の焦点

軽視できない梅毒

2024年4月1日号

 梅毒はペニシリンの登場により、第二次世界大戦後に激減し、まったくと言っていいほど話題にならなくなった。だが、最近感染が拡大しており、過去最多記録を更新する勢いにある。 問題は大人だけの問題でなく、母親からの感染で乳児の先天梅毒の報告も多数見られ、心配が増している。妊娠すると必ず梅毒検査が実施されるが、感染がわかって治療しても意外と厳しく、14%程度は母子感染を避けられない状況にある。それにより流産、死産、難聴といった先天梅毒も多く、大変不幸な話だ。 梅毒とわかればすべて報告が義務化されているが、気付きがたさもあって放置されるケースが多く、約2割しか捕捉されていない。増加傾向を確実に抑え込むのに苦戦中である。 まったく遊びの経験もなく予想のつかないケースも多数報告されており、厳重注意が必要だ。 最近新型ペニシリンも開発され真剣に治そうとすれ...  梅毒はペニシリンの登場により、第二次世界大戦後に激減し、まったくと言っていいほど話題にならなくなった。だが、最近感染が拡大しており、過去最多記録を更新する勢いにある。 問題は大人だけの問題でなく、母親からの感染で乳児の先天梅毒の報告も多数見られ、心配が増している。妊娠すると必ず梅毒検査が実施されるが、感染がわかって治療しても意外と厳しく、14%程度は母子感染を避けられない状況にある。それにより流産、死産、難聴といった先天梅毒も多く、大変不幸な話だ。 梅毒とわかればすべて報告が義務化されているが、気付きがたさもあって放置されるケースが多く、約2割しか捕捉されていない。増加傾向を確実に抑え込むのに苦戦中である。 まったく遊びの経験もなく予想のつかないケースも多数報告されており、厳重注意が必要だ。 最近新型ペニシリンも開発され真剣に治そうとすれば

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence