巻頭言
敷地内薬局の解禁に皆無責任、点数下げで締め上げの手法も疑問
緒方林太郎・衆院議員無所属
2024年4月15日号
──国会で敷地内薬局の問題を取り上げていました。
緒方 私は厚生労働分野を普段から専門にやっているわけではないが、一般的な経済学の観点から見てもおかしな仕組みだと思う。もともと薬事行政は、立地に依拠しない「かかりつけ薬局」を推進したくて取り組んでいたはずだ。門前薬局のようなものはできるだけやめて、一番の理想は時代劇の平賀源内のように、相談に行ったら何でも面倒を見てもらえるところだ。
──敷地内薬局が解禁されるキッカケとなった、規制改革推進会議の課題は。
緒方 国会でも質問したが、規制改革側は「利便性を上げるためにフェンスをどけただけ」、厚労省は「規制改革に言われただけで、自分たちがやったわけではない」と言う。誰が解禁したのかという話になると、皆無責任だ。規制改革側も、敷地内薬局がブワーッ...
──国会で敷地内薬局の問題を取り上げていました。
緒方 私は厚生労働分野を普段から専門にやっているわけではないが、一般的な経済学の観点から見てもおかしな仕組みだと思う。もともと薬事行政は、立地に依拠しない「かかりつけ薬局」を推進したくて取り組んでいたはずだ。門前薬局のようなものはできるだけやめて、一番の理想は時代劇の平賀源内のように、相談に行ったら何でも面倒を見てもらえるところだ。
──敷地内薬局が解禁されるキッカケとなった、規制改革推進会議の課題は。
緒方 国会でも質問したが、規制改革側は「利便性を上げるためにフェンスをどけただけ」、厚労省は「規制改革に言われただけで、自分たちがやったわけではない」と言う。誰が解禁したのかという話になると、皆無責任だ。規制改革側も、敷地内薬局がブワーッと
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