医薬経済オンライン

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スマートホスピタル 医療DXの潮流

大阪警察病院

第1回 アバターとAIを活用した院内案内システム

熊田梨恵

2024年4月15日号

 すっかり耳になじんだDX(デジタルトランスフォーメーション)。04年にスウェーデンの研究者エリック・ストルターマン氏が「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりいい方向に変化させる」と提唱し、日本では経済産業省が18年にDXレポートを出したことで一気に広がった。国内でDXは、「企業がデータやデジタル技術を活用することで業務プロセス改善やビジネスモデルの変革などにつなげ、競争に強い企業になっていくこと」という意味で使われている。  ビジネスでは一般的になりつつあるものの、医療業界、とくに医療機関におけるDXは困難とされてきた。健診情報や診療情報を所有するのが各保険者や医療機関だったり、出生後からの受診歴や予防接種歴、健診情報、介護情報も所有者がバラバラで、一括して見ることができない。昨今のPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の動きに伴って...  すっかり耳になじんだDX(デジタルトランスフォーメーション)。04年にスウェーデンの研究者エリック・ストルターマン氏が「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でよりいい方向に変化させる」と提唱し、日本では経済産業省が18年にDXレポートを出したことで一気に広がった。国内でDXは、「企業がデータやデジタル技術を活用することで業務プロセス改善やビジネスモデルの変革などにつなげ、競争に強い企業になっていくこと」という意味で使われている。  ビジネスでは一般的になりつつあるものの、医療業界、とくに医療機関におけるDXは困難とされてきた。健診情報や診療情報を所有するのが各保険者や医療機関だったり、出生後からの受診歴や予防接種歴、健診情報、介護情報も所有者がバラバラで、一括して見ることができない。昨今のPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の動きに伴って、こ

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