医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

新薬が売れない理由

第84回 保険収載後に待ち受けるハードル

シード・プランニング 沈友敏

2024年4月15日号

 日本のあるベンチャー企業が創製し、中国企業に導出した新薬が2年前に承認された。その後、価格交渉を経て、あっという間に保険収載され、昨年3月から販売されている。しかし、なかなか思うように売れていないらしい。新薬なのに、どうしてだろうか。検証したい。  国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に当たる行政機関)は3月15日、「三級公立病院業績評価操作マニュアル(24年版)」を公表した。中国では、公立病院に対し、毎年業績評価が行われており、同マニュアルはその評価指標を示したもの。業績評価の目的としては、医療サービスの質の向上、患者満足度の向上、病院の競争力の強化、医療資源配分の最適化などが挙げられる。  業績評価は、A(90点以上)、B(89〜75点)、C(74〜60点)、D(59点以下)の4段階。病院の評価が下がった場合、ペナルティが課せられる...  日本のあるベンチャー企業が創製し、中国企業に導出した新薬が2年前に承認された。その後、価格交渉を経て、あっという間に保険収載され、昨年3月から販売されている。しかし、なかなか思うように売れていないらしい。新薬なのに、どうしてだろうか。検証したい。  国家衛生健康委員会(日本の厚生労働省に当たる行政機関)は3月15日、「三級公立病院業績評価操作マニュアル(24年版)」を公表した。中国では、公立病院に対し、毎年業績評価が行われており、同マニュアルはその評価指標を示したもの。業績評価の目的としては、医療サービスの質の向上、患者満足度の向上、病院の競争力の強化、医療資源配分の最適化などが挙げられる。  業績評価は、A(90点以上)、B(89〜75点)、C(74〜60点)、D(59点以下)の4段階。病院の評価が下がった場合、ペナルティが課せられるケー

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