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高齢者のがん薬物治療⑥

第130回 血液がん領域は成長、充実しつつある治療法

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2024年4月15日号

 製薬企業が血液がん分野への研究開発投資を続けた結果、血液がん市場の成長が加速している。また、高齢者人口の伸びとともに血液がんである悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫の患者も増えている。  これに対する治療法として、分子標的薬をはじめとする各種抗がん剤、CAR―Tなど細胞治療、免疫療法が開発ラインに乗っている。医師や薬剤師の期待値は高まっており、2月に行われた日本臨床腫瘍学会学術集会でも多くの演題が披露された。  一方、患者を受け入れる血液がん治療の専門施設が十分でないうえ、血液腫瘍医などの専門医の不足、高額な医療費のために高齢の血液がん患者が最適な治療に辿り着けないケースも多い。しかも、血液がん治療は長期に及ぶ。臨床現場では、外来治療を軸に治療マネージメントが組まれるので、高齢者の定期的な通院の問題、院内の抗がん剤セン...  製薬企業が血液がん分野への研究開発投資を続けた結果、血液がん市場の成長が加速している。また、高齢者人口の伸びとともに血液がんである悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫の患者も増えている。  これに対する治療法として、分子標的薬をはじめとする各種抗がん剤、CAR―Tなど細胞治療、免疫療法が開発ラインに乗っている。医師や薬剤師の期待値は高まっており、2月に行われた日本臨床腫瘍学会学術集会でも多くの演題が披露された。  一方、患者を受け入れる血液がん治療の専門施設が十分でないうえ、血液腫瘍医などの専門医の不足、高額な医療費のために高齢の血液がん患者が最適な治療に辿り着けないケースも多い。しかも、血液がん治療は長期に及ぶ。臨床現場では、外来治療を軸に治療マネージメントが組まれるので、高齢者の定期的な通院の問題、院内の抗がん剤センター

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