検証 医薬品と[特許]
後発品と特許リンケージ
第27回
元大阪大学大学院 経済学研究科講師 西口博之
2024年4月15日号
本誌23年9月15日号では、バイオ医薬品の後続品であるバイオシミラーとその特許侵害について述べ、さらに前回24年3月15日号でもその紛争例として「ハーセプチン事件」と「ピタバスタチン事件」を紹介した。両者に共通するのは、それが特許法における先使用権に関するものである一方、前者はパテント・リンケージにも関わるものである。そこで、本号でも今一度バイオシミラーについて説明したい。
先発と後続の違い
①バイオ医薬品
バイオ医薬品(Biologics, Biological Medicine, Biopharmaceuticals etc.)とは、遺伝子組み換え技術、細胞培養技術といったバイオテクノロジーにより製造されたタンパク質性の医薬品のことを指す。バイオ医薬品は80年代から本格的な開発が行われ、ヒトインスリン、ヒト成長ホルモン(hGH)、インターフェロン、エリスロポエチン(EPO)、顆...
本誌23年9月15日号では、バイオ医薬品の後続品であるバイオシミラーとその特許侵害について述べ、さらに前回24年3月15日号でもその紛争例として「ハーセプチン事件」と「ピタバスタチン事件」を紹介した。両者に共通するのは、それが特許法における先使用権に関するものである一方、前者はパテント・リンケージにも関わるものである。そこで、本号でも今一度バイオシミラーについて説明したい。
先発と後続の違い
①バイオ医薬品
バイオ医薬品(Biologics, Biological Medicine, Biopharmaceuticals etc.)とは、遺伝子組み換え技術、細胞培養技術といったバイオテクノロジーにより製造されたタンパク質性の医薬品のことを指す。バイオ医薬品は80年代から本格的な開発が行われ、ヒトインスリン、ヒト成長ホルモン(hGH)、インターフェロン、エリスロポエチン(EPO)、顆粒球
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