薬価キーワード ざっくり解説!
【特別編その8】基礎的医薬品の見直し
第38回 要件を「収載から15年」に短縮
2024年4月15日号
基礎的医薬品というルールが設けられたのは16年度のことだ。24年度薬価制度改革では、その適用要件に関して、大きな見直しが行われた。その中身に入る前に、基礎的医薬品について振り返っておく。薬価には「価格を下支えするルール」が3つある。
まず、それ以上は薬価を引き下げない基準を剤形別に定めたルールが「最低薬価」だ。次にメーカーからの申し出に基づき、不採算に陥った品目の価格を引き上げるのが「不採算品再算定」になる。最後が「基礎的医薬品」。これは、製薬業界が「不採算に陥る前のセーフティネットを整備してほしい」と要望し、それに応える格好で整えられた仕組みだ。
医療上のニーズが高く、汎用的に古くから使われている医薬品でも、改定のたびに薬価がどんどん下がり続けて、採算が合わない状況が生まれてしまうものがある。それらは、医療現場に...
基礎的医薬品というルールが設けられたのは16年度のことだ。24年度薬価制度改革では、その適用要件に関して、大きな見直しが行われた。その中身に入る前に、基礎的医薬品について振り返っておく。薬価には「価格を下支えするルール」が3つある。
まず、それ以上は薬価を引き下げない基準を剤形別に定めたルールが「最低薬価」だ。次にメーカーからの申し出に基づき、不採算に陥った品目の価格を引き上げるのが「不採算品再算定」になる。最後が「基礎的医薬品」。これは、製薬業界が「不採算に陥る前のセーフティネットを整備してほしい」と要望し、それに応える格好で整えられた仕組みだ。
医療上のニーズが高く、汎用的に古くから使われている医薬品でも、改定のたびに薬価がどんどん下がり続けて、採算が合わない状況が生まれてしまうものがある。それらは、医療現場には
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