医薬経済オンライン

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常態化する原価・低開示度の「加算召し上げ」

24年度薬価制度改革で評価アップ目白押しも

2024年5月1日号

 24年度に入り、4月の新薬収載で、さっそく薬価制度改革の効果が表れた。アレクシオンファーマの発作性夜間ヘモグロビン尿症治療薬「ボイデヤ」が「迅速導入加算」(加算率10%)を獲得した。迅速導入加算は、欧米から遅れずに革新的新薬を日本へ導入した場合の評価として、新設されたばかり。24年度改革の象徴的存在だ。  ボイデヤは、迅速導入加算に加え、有用性加算I(40%)と市場性加算Ⅰ(10%)も得て、計60%の加算評価となった。しかし、計60%分がそのまま価格に上乗せされたかと言えば、まったくそうはならなかった。  なぜか。原価計算方式で算定され、製品総原価の開示度が「50%未満」に該当し、加算係数「0」(ゼロ)と判定されたためだ。  また、アンジェスの早老症治療薬「ゾキンヴィ」は「標準治療法が確立されていない致死的な...  24年度に入り、4月の新薬収載で、さっそく薬価制度改革の効果が表れた。アレクシオンファーマの発作性夜間ヘモグロビン尿症治療薬「ボイデヤ」が「迅速導入加算」(加算率10%)を獲得した。迅速導入加算は、欧米から遅れずに革新的新薬を日本へ導入した場合の評価として、新設されたばかり。24年度改革の象徴的存在だ。  ボイデヤは、迅速導入加算に加え、有用性加算I(40%)と市場性加算Ⅰ(10%)も得て、計60%の加算評価となった。しかし、計60%分がそのまま価格に上乗せされたかと言えば、まったくそうはならなかった。  なぜか。原価計算方式で算定され、製品総原価の開示度が「50%未満」に該当し、加算係数「0」(ゼロ)と判定されたためだ。  また、アンジェスの早老症治療薬「ゾキンヴィ」は「標準治療法が確立されていない致死的な疾患

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