巻頭言
GL改訂は分水嶺、「製品価値は当事者が毀損」と言われかねない
宮田浩美・日本医薬品卸売業連合会会長
2024年5月1日号
──流通改善ガイドライン改訂の意義について。基礎的医薬品、不採算再算定品、安定確保医薬品などは「別枠」とし、単品単価交渉の徹底が求められています。
宮田 結局、製薬企業が必要な薬をつくれなくなり、治療できない事態となれば患者のためにはならないということが基本にあると考えている。そのなかで流通改善がある。GLはそもそも、患者に必要な薬が届くような運用を「すべての流通当事者がやってください」という主旨だ。
「別枠」という言葉は、流改懇(医療用医薬品の流通改善に関する懇談会)で出てきた。こうした医療上必要な医薬品は、とくに価値を守らないといけないということが、明確になった。そういう意味では改訂は、我われにとっても「分水嶺」だと思っている。実行できなければ結局、医薬品の価値は流通当事者が毀損している、と言われかねな...
──流通改善ガイドライン改訂の意義について。基礎的医薬品、不採算再算定品、安定確保医薬品などは「別枠」とし、単品単価交渉の徹底が求められています。
宮田 結局、製薬企業が必要な薬をつくれなくなり、治療できない事態となれば患者のためにはならないということが基本にあると考えている。そのなかで流通改善がある。GLはそもそも、患者に必要な薬が届くような運用を「すべての流通当事者がやってください」という主旨だ。
「別枠」という言葉は、流改懇(医療用医薬品の流通改善に関する懇談会)で出てきた。こうした医療上必要な医薬品は、とくに価値を守らないといけないということが、明確になった。そういう意味では改訂は、我われにとっても「分水嶺」だと思っている。実行できなければ結局、医薬品の価値は流通当事者が毀損している、と言われかねない
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