現状のままでは立ち往生する国内市場

脱後発品化が進むグローバル企業から何を学ぶ

2024年5月1日号

　不祥事を繰り返す後発品企業に対する現場薬剤師や患者からの信頼は地に落ちている。財務省や厚生労働省も、それを苦々しく見ているが、使用促進の旗振り役であること、今後もバイオシミラー（日本ではバイオ後続品、以下はBS）への切り替えを促すこともあって、何とか供給不安が解消できるよう施策を打っている。ただ、厚労省は余計な規制を取り払うことをしないので、真に解消する気があるのか、後発品企業関係者は疑問視している。　後発品企業のほとんどが使用促進黎明期に派手に打ち出したテレビコマーシャルを取りやめた。さらに、稼ぎ頭の新規収載後発品を大々的に医療機関や調剤薬局へアピールすることもしていない。　供給不安、不祥事、毎年薬価引き下げと後発品市場環境は悪化している。海外事業も軌道に乗っていない。サワイグループホールディングスが海外から... 　不祥事を繰り返す後発品企業に対する現場薬剤師や患者からの信頼は地に落ちている。財務省や厚生労働省も、それを苦々しく見ているが、使用促進の旗振り役であること、今後もバイオシミラー（日本ではバイオ後続品、以下はBS）への切り替えを促すこともあって、何とか供給不安が解消できるよう施策を打っている。ただ、厚労省は余計な規制を取り払うことをしないので、真に解消する気があるのか、後発品企業関係者は疑問視している。　後発品企業のほとんどが使用促進黎明期に派手に打ち出したテレビコマーシャルを取りやめた。さらに、稼ぎ頭の新規収載後発品を大々的に医療機関や調剤薬局へアピールすることもしていない。　供給不安、不祥事、毎年薬価引き下げと後発品市場環境は悪化している。海外事業も軌道に乗っていない。サワイグループホールディングスが海外から撤退

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