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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

高齢者のがん薬物治療⑦

第131回 新技術が登場するために現場は悩む血液がん療法

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2024年5月1日号

 高齢者人口の伸びとともに血液がんである悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫の患者も増えているが、多くの製薬企業が分子標的薬をはじめとする各種抗がん剤、CAR―Tなど細胞治療、免疫療法を開発している。今回は前回に引き続き、悪性リンパ腫の治療の現状について紹介する。  再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対しては自家造血幹細胞移植が検討されるが、その適応とならないケースもあった。そこに登場したのが「ポライビー」だ。いわゆる救援薬物療法のひとつである。その後に「未治療」のDLBCLに対する承認を取得、20年ぶりとなる治療選択肢を提供した。前回も触れた「Pola―R―CHP療法」(ポラツズマブ ベドチン+リツキシマブ+シクロホスファミド+ドキソルビシン+プレドニゾロン)である。  Pola―R―CHP療法は、未治療のDLBCL患者の病勢進行ま...  高齢者人口の伸びとともに血液がんである悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫の患者も増えているが、多くの製薬企業が分子標的薬をはじめとする各種抗がん剤、CAR―Tなど細胞治療、免疫療法を開発している。今回は前回に引き続き、悪性リンパ腫の治療の現状について紹介する。  再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対しては自家造血幹細胞移植が検討されるが、その適応とならないケースもあった。そこに登場したのが「ポライビー」だ。いわゆる救援薬物療法のひとつである。その後に「未治療」のDLBCLに対する承認を取得、20年ぶりとなる治療選択肢を提供した。前回も触れた「Pola―R―CHP療法」(ポラツズマブ ベドチン+リツキシマブ+シクロホスファミド+ドキソルビシン+プレドニゾロン)である。  Pola―R―CHP療法は、未治療のDLBCL患者の病勢進行または

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