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生きるために「闘う」

がん患者団体活動の軌跡⑩闘争路線への転換

ジャーナリスト 出河雅彦

2024年5月1日号

 滋賀医科大学は、岡本圭生医師が特任教授を務めていた前立腺癌小線源治療学講座を当初の設置期限どおり2017年12月末で閉鎖し、岡本医師による小線源治療を終了させようとした。それが大学幹部の強い意思であったことは、松末吉隆病院長の指示で同年11月16日から約40日間にわたって行われた、岡本医師の新規診療予約停止措置に端的に表れている。  滋賀医大は最終的に、同講座の設置期限を2年間延長して19年12月31日とし、岡本医師が小線源治療を行うことができる期限を同年6月30日とすることを決めた。未経験の泌尿器科医による小線源治療を受けさせられようとした前立腺がん患者の救済と岡本医師の治療継続を求めて活動してきた「医療被害者救済の会(以下、「救済の会」)」にとっては、大学側から一定の譲歩を引き出したとも言えるが、会設立の主たる目的であった謝罪と再発防止の約束...  滋賀医科大学は、岡本圭生医師が特任教授を務めていた前立腺癌小線源治療学講座を当初の設置期限どおり2017年12月末で閉鎖し、岡本医師による小線源治療を終了させようとした。それが大学幹部の強い意思であったことは、松末吉隆病院長の指示で同年11月16日から約40日間にわたって行われた、岡本医師の新規診療予約停止措置に端的に表れている。  滋賀医大は最終的に、同講座の設置期限を2年間延長して19年12月31日とし、岡本医師が小線源治療を行うことができる期限を同年6月30日とすることを決めた。未経験の泌尿器科医による小線源治療を受けさせられようとした前立腺がん患者の救済と岡本医師の治療継続を求めて活動してきた「医療被害者救済の会(以下、「救済の会」)」にとっては、大学側から一定の譲歩を引き出したとも言えるが、会設立の主たる目的であった謝罪と再発防止の約束を

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