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時流遡航

日々諸事遊考85

第325回 ─次世代放射光施設「ナノテラス」の稼働を祝う─

本田成親

2024年5月1日号

 今から8年前の第135回(16年6月1日号)の本欄で、当時、まだそのプロジェクトが起動し始めたばかりの東北放射光施設建設問題について述べたことがある。国内には97年に稼働を開始し、総合的機能では現在でも世界最先端の高機能を誇るSPring―8や、その付属施設で、硬X線領域(高エネルギーの極超短波領域)対応の超高性能X線自由電子レーザー・SACLAなどの施設が存在している。  だが、近年に至り、国際間においては、国内のそれら高機能な先駆的施設でさえも十分には対応できない波長領域の有意性が高く評価されるようになってきた。そのため、問題の波長領域に焦点を絞って推進された新プロジェクトこそが、その東北放射光施設建設にほかならなかったのだ。  光線の波長には赤外線や可視光線から極超短波の硬X線まで、長短さまざまな波長領域があるのだが、そのなかのひと...  今から8年前の第135回(16年6月1日号)の本欄で、当時、まだそのプロジェクトが起動し始めたばかりの東北放射光施設建設問題について述べたことがある。国内には97年に稼働を開始し、総合的機能では現在でも世界最先端の高機能を誇るSPring―8や、その付属施設で、硬X線領域(高エネルギーの極超短波領域)対応の超高性能X線自由電子レーザー・SACLAなどの施設が存在している。  だが、近年に至り、国際間においては、国内のそれら高機能な先駆的施設でさえも十分には対応できない波長領域の有意性が高く評価されるようになってきた。そのため、問題の波長領域に焦点を絞って推進された新プロジェクトこそが、その東北放射光施設建設にほかならなかったのだ。  光線の波長には赤外線や可視光線から極超短波の硬X線まで、長短さまざまな波長領域があるのだが、そのなかのひとつに

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