資本市場と医薬品業界
中東情勢と米利下げ後退が重し 医薬品株は「決算相場」に突入
24年4月の株式相場と医薬品株価
2024年5月15日号
中東情勢緊迫化と米国利上げ懸念で株式市場は上値が重い。
医薬品業界も決算発表が本格化し第一三共は最高値更新。
4月の東京株式市場は連休谷間の最終30日の終値で、日経平均株価が前月末比1964円(4.9%)安の3万8405円、TOPIX(東証株価指数、図1)が25.5ポイント(0.9%)安の2743.2となり、いずれも月間では4ヵ月ぶりに反落した。
4月の株式相場がいまひとつ冴えなかったのは、中東情勢の緊迫化に加え、米国で予定されている利下げの機運が後退するとの懸念が高まったため。
中東関連では、月初の1日にイスラエルが在シリア・イラン大使館を空爆。これに対する報復として、イランは13日にイスラエルをミサイルやドローンで攻撃。19日にはイスラエルがイランに向けて同様の攻撃を行った。報復の連鎖はそれで沈静化したかに見えるが、足元ではイ...
中東情勢緊迫化と米国利上げ懸念で株式市場は上値が重い。
医薬品業界も決算発表が本格化し第一三共は最高値更新。
4月の東京株式市場は連休谷間の最終30日の終値で、日経平均株価が前月末比1964円(4.9%)安の3万8405円、TOPIX(東証株価指数、図1)が25.5ポイント(0.9%)安の2743.2となり、いずれも月間では4ヵ月ぶりに反落した。
4月の株式相場がいまひとつ冴えなかったのは、中東情勢の緊迫化に加え、米国で予定されている利下げの機運が後退するとの懸念が高まったため。
中東関連では、月初の1日にイスラエルが在シリア・イラン大使館を空爆。これに対する報復として、イランは13日にイスラエルをミサイルやドローンで攻撃。19日にはイスラエルがイランに向けて同様の攻撃を行った。報復の連鎖はそれで沈静化したかに見えるが、足元ではイスラ
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