そこが知りたい はい、いでがわですが
生きるために「闘う」
がん患者団体活動の軌跡⑪新患者会の活動
ジャーナリスト 出河雅彦
2024年5月15日号
前回は滋賀医科大学医学部附属病院泌尿器科の医師の診療行為による被害救済を求める前立腺がん患者たちが、それまでの「医療被害者救済の会」を解散して、2018年6月2日に「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」(以下、「患者会」)を設立するまでの動きを紹介した。今回は患者会がどのような活動を展開していったかを見ていくことにする。
滋賀医科大学病院では05年から前立腺がんの小線源治療に取り組み、優れた治療成績を出してきた岡本圭生医師が15年1月に設置された寄付講座の特任教授に就任し、全国から集まって来る患者の診療に当たっていた。
一方、同病院泌尿器科でも岡本医師とは別に小線源治療の実施を計画した。担当することになったのは、滋賀医大泌尿器科学講座准教授(病院教授)だった成田充弘医師である。ところが成田医師は、15年春頃から泌尿器科を...
前回は滋賀医科大学医学部附属病院泌尿器科の医師の診療行為による被害救済を求める前立腺がん患者たちが、それまでの「医療被害者救済の会」を解散して、2018年6月2日に「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」(以下、「患者会」)を設立するまでの動きを紹介した。今回は患者会がどのような活動を展開していったかを見ていくことにする。
滋賀医科大学病院では05年から前立腺がんの小線源治療に取り組み、優れた治療成績を出してきた岡本圭生医師が15年1月に設置された寄付講座の特任教授に就任し、全国から集まって来る患者の診療に当たっていた。
一方、同病院泌尿器科でも岡本医師とは別に小線源治療の実施を計画した。担当することになったのは、滋賀医大泌尿器科学講座准教授(病院教授)だった成田充弘医師である。ところが成田医師は、15年春頃から泌尿器科を受
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