眺望 医薬街道
供給不足には製剤の緊急輸入承認を認めるしかない
近藤正觀
2024年5月15日号
武見敬三厚生労働相は23年10月、不足する医薬品の供給問題に関して、「確実に届けられるようあらゆる手立てを講じる」と記者会見で表明したが、24年5月現在でも供給不安は継続している。日本製薬団体連合会の調査では1月の時点で「限定出荷」または「供給停止」となっているのは処方薬全体の約26%に達していた。供給不足を引き起こしているのは主に「後発品」である。
一方、厚労省は4月23日、「後発医薬品の安定供給の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」を開催し、報告書原案を公表した。報告書では「業界再編や企業間の連携・協力」に関して、あくまでも「業界自らのイニシアティブで進めていくべき」と委ねる姿勢を示しており、全体を通して総花的で具体策は掲載されていない。この先5年程度をかけた業界再編を含む「集中改革期間」を設けるとの記載にとどまる。集中改革...
武見敬三厚生労働相は23年10月、不足する医薬品の供給問題に関して、「確実に届けられるようあらゆる手立てを講じる」と記者会見で表明したが、24年5月現在でも供給不安は継続している。日本製薬団体連合会の調査では1月の時点で「限定出荷」または「供給停止」となっているのは処方薬全体の約26%に達していた。供給不足を引き起こしているのは主に「後発品」である。
一方、厚労省は4月23日、「後発医薬品の安定供給の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」を開催し、報告書原案を公表した。報告書では「業界再編や企業間の連携・協力」に関して、あくまでも「業界自らのイニシアティブで進めていくべき」と委ねる姿勢を示しており、全体を通して総花的で具体策は掲載されていない。この先5年程度をかけた業界再編を含む「集中改革期間」を設けるとの記載にとどまる。集中改革期
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