医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

変わりゆく関西と売り物

2024年5月15日号

 24年3月期決算がほぼ出揃ったが、塩野義製薬と小野薬品が好調な一方、住友ファーマは親会社ともども大惨事だった。三菱ケミカルグループ傘下の田辺三菱製薬は「もう売るものがない」と同業他社の特約店担当者から同情される始末。大阪市道修町の風景は10年前とすっかりと変わってしまった。 さて、同情されている田辺三菱製薬だが5月8日に日本イーライリリーとGIP/GLP︱1受容体作動薬「チルゼパチド」について、肥満症を対象にした国内申請を実施したと発表した。田辺三菱製薬と販売提携して上市後の流通・販売を委ね、医療機関への情報提供活動は両社で行うという。すでに糖尿病を適応として「マンジャロ」の製品名で23年4月に発売している。海外では肥満症用途での製品名を「ゼップバウンド」に変えている。 肥満症治療薬は2020年代で最大のヒット製品と評価されるようになった。リリーのゼップバ...  24年3月期決算がほぼ出揃ったが、塩野義製薬と小野薬品が好調な一方、住友ファーマは親会社ともども大惨事だった。三菱ケミカルグループ傘下の田辺三菱製薬は「もう売るものがない」と同業他社の特約店担当者から同情される始末。大阪市道修町の風景は10年前とすっかりと変わってしまった。 さて、同情されている田辺三菱製薬だが5月8日に日本イーライリリーとGIP/GLP︱1受容体作動薬「チルゼパチド」について、肥満症を対象にした国内申請を実施したと発表した。田辺三菱製薬と販売提携して上市後の流通・販売を委ね、医療機関への情報提供活動は両社で行うという。すでに糖尿病を適応として「マンジャロ」の製品名で23年4月に発売している。海外では肥満症用途での製品名を「ゼップバウンド」に変えている。 肥満症治療薬は2020年代で最大のヒット製品と評価されるようになった。リリーのゼップバウ

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