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否が応でも気にかかる元御三家「田辺」の未来

三菱ケミカルグループは「化学回帰」へ

2024年6月1日号

 鳴り物入りで就任した初の外国人トップ、ジョンマーク・ギルソン前社長の実質的な“解任”で大きな関心を集めた三菱ケミカルグループ。4月にその後を襲った筑本学社長が5月15日の決算会見に合わせてプレゼンテーションを行った。社長就任後初の登壇とあり、業界関係者からの注目を集めたが、示されたのはわずか1枚にまとめられたペーパーだった。  実力者だった小林喜光元社長が提唱した「KAITEKI」を盛り込んできたのはご愛敬。だが、その実現をリードする「グリーン・スペシャリティの化学会社に『変身』」ということがめざす姿だと打ち出しており、そこにはかつて重点領域として挙げられることもあった、ヘルスケアやライフサイエンス、ファーマといった言葉はなかった。社長就任インタビューで、「産業ガスと医薬におんぶにだっこ」(日刊工業新聞5月15日付)とまで言っているにもかか...  鳴り物入りで就任した初の外国人トップ、ジョンマーク・ギルソン前社長の実質的な“解任”で大きな関心を集めた三菱ケミカルグループ。4月にその後を襲った筑本学社長が5月15日の決算会見に合わせてプレゼンテーションを行った。社長就任後初の登壇とあり、業界関係者からの注目を集めたが、示されたのはわずか1枚にまとめられたペーパーだった。  実力者だった小林喜光元社長が提唱した「KAITEKI」を盛り込んできたのはご愛敬。だが、その実現をリードする「グリーン・スペシャリティの化学会社に『変身』」ということがめざす姿だと打ち出しており、そこにはかつて重点領域として挙げられることもあった、ヘルスケアやライフサイエンス、ファーマといった言葉はなかった。社長就任インタビューで、「産業ガスと医薬におんぶにだっこ」(日刊工業新聞5月15日付)とまで言っているにもかかわら

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