医薬経済オンライン

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「新薬ラッシュ」でも救われないアレルギー重症患者

「病診連携」深化と診療報酬見直しが焦眉の急

神戸市議会議員・元国会議員政策担当秘書 岡田裕二

2024年6月1日号

「誰がこの子をアレルギー体質にしたのか」  中等症・重症アレルギー患者を子に持つ親は、誰しも一度はこの言葉を投げかけられるという。 「自分の育て方に問題があったか」「与えた食事に原因があったのか」——。周囲の言葉に傷つきながら孤独な子育てを強いられ、喘息発作で夜間救急の門を叩くのが「日課」だとも。  しかし患者自身の苦しみはさらに壮絶だ。アトピー性皮膚炎の症状は体温調整機能を破壊し、夏でも寒さで身が震える。成人し、入社した会社は体調不良で4日で休職。痛みと恥ずかしさで家から一歩も出られない日が続き、身体中から浸出する体液と血でぐっしょりとぬれる布団を、毎日交換してくれる母親に「どうして俺を生んだんだ」と当たり散らす。皮膚がボロボロになって服がはりつき、脱衣するだけで「地獄の痛み」。アトピーなどアレルギー対策... 「誰がこの子をアレルギー体質にしたのか」  中等症・重症アレルギー患者を子に持つ親は、誰しも一度はこの言葉を投げかけられるという。 「自分の育て方に問題があったか」「与えた食事に原因があったのか」——。周囲の言葉に傷つきながら孤独な子育てを強いられ、喘息発作で夜間救急の門を叩くのが「日課」だとも。  しかし患者自身の苦しみはさらに壮絶だ。アトピー性皮膚炎の症状は体温調整機能を破壊し、夏でも寒さで身が震える。成人し、入社した会社は体調不良で4日で休職。痛みと恥ずかしさで家から一歩も出られない日が続き、身体中から浸出する体液と血でぐっしょりとぬれる布団を、毎日交換してくれる母親に「どうして俺を生んだんだ」と当たり散らす。皮膚がボロボロになって服がはりつき、脱衣するだけで「地獄の痛み」。アトピーなどアレルギー対策の情

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