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薬価キーワード ざっくり解説!

【特別編その11】小児用医薬品の評価の充実

第41回 軒並み加算率アップ

2024年6月1日号

 24年度薬価制度改革の効果が最も早く表れている項目が「小児用医薬品の評価の充実」だ。直接的な加算率アップなどが効いている。5月22日に薬価収載された新薬のうち、慢性心不全の小児用製剤「エンレスト」(ノバルティスファーマ)、若年性特発性関節炎等の小児用製剤「オルミエント」(日本イーライリリー)、気管支喘息の小児用製剤「ファセンラ」(アストラゼネカ)、アトピー性皮膚炎に伴うそう痒などの治療薬「ミチーガ」(マルホ)は、24年度改革によって、加算率が引き上げられるか、新たに加算が付く恩恵を受けた。  例えば、エンレストの場合、加算率は小児加算で最高の20%となった。国際共同治験で開発され、慢性心不全という臨床試験が難しい領域で日本人患者の組み入れが十分に行われていることや、成人と小児の開発が概ね同時期だったことから、加算率がこれまでより大き...  24年度薬価制度改革の効果が最も早く表れている項目が「小児用医薬品の評価の充実」だ。直接的な加算率アップなどが効いている。5月22日に薬価収載された新薬のうち、慢性心不全の小児用製剤「エンレスト」(ノバルティスファーマ)、若年性特発性関節炎等の小児用製剤「オルミエント」(日本イーライリリー)、気管支喘息の小児用製剤「ファセンラ」(アストラゼネカ)、アトピー性皮膚炎に伴うそう痒などの治療薬「ミチーガ」(マルホ)は、24年度改革によって、加算率が引き上げられるか、新たに加算が付く恩恵を受けた。  例えば、エンレストの場合、加算率は小児加算で最高の20%となった。国際共同治験で開発され、慢性心不全という臨床試験が難しい領域で日本人患者の組み入れが十分に行われていることや、成人と小児の開発が概ね同時期だったことから、加算率がこれまでより大きくな

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