眺望 医薬街道
薬価削除の簡略化を推進すべき
近藤正觀
2024年6月1日号
厚生労働省は5月10日、「医療用医薬品の安定確保に関する関係者会議」を開催し、医薬品市場シェア3%以下で代替品が存在する医薬品の薬価削除手続きを簡略化することを提案し、了承された。薬価基準は公的医療保険制度において、保険薬として使用できる「品目表」と、保険薬としての「価格表」の2つの性格を持つ。近年は薬価を実勢価格に近付けるとして、毎年引き下げという憂き目にあっている。
薬価基準収載品目数は後発品を含め約1万3000品目あり、使用者は選択範囲が広い。内用薬で言えば、錠剤・カプセル・OD錠などがあり、含量規格別でも重複した医薬品が並び、医師・薬剤師を悩ませるほどである。
厚労省でも品目の整理をめざし、同種同効医薬品を統一名称として品目数の削減に挑んだ時期もあった。何も手を打たなければ収載品目は増大する一方である。そのうえ、...
厚生労働省は5月10日、「医療用医薬品の安定確保に関する関係者会議」を開催し、医薬品市場シェア3%以下で代替品が存在する医薬品の薬価削除手続きを簡略化することを提案し、了承された。薬価基準は公的医療保険制度において、保険薬として使用できる「品目表」と、保険薬としての「価格表」の2つの性格を持つ。近年は薬価を実勢価格に近付けるとして、毎年引き下げという憂き目にあっている。
薬価基準収載品目数は後発品を含め約1万3000品目あり、使用者は選択範囲が広い。内用薬で言えば、錠剤・カプセル・OD錠などがあり、含量規格別でも重複した医薬品が並び、医師・薬剤師を悩ませるほどである。
厚労省でも品目の整理をめざし、同種同効医薬品を統一名称として品目数の削減に挑んだ時期もあった。何も手を打たなければ収載品目は増大する一方である。そのうえ、診療
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