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巻頭言

薬局のOTC薬配置、「加算で無理矢理」ではなく「メリット」に期待を

宮川昌和・東京都薬剤師会副会長 /犬伏洋夫・東京都薬剤師会常務理事

2024年6月15日号

——厚生労働省が「地域支援体制加算」の算定要件として、48薬効群のOTC薬の在庫を求めています。 宮川 国としては、地域の医薬品の提供体制を整えるためにOTC薬も揃えてほしいという意志の表れだろう。だが現実問題として、OTC薬卸が新規取引を断っているなど、不自由を感じている会員もいる。薬局でOTC薬の仕入れはままならないだろうな、というのは容易に想定できた。 犬伏 かつては、小ロットで仕入れられないものを共同で仕入れ、各店舗に分けてあげる仕組みがあった。地域の薬局の共同出資でつくる「薬業共同組合」というもので、薬剤師会とはまた別の組織だ。 宮川 ただ、各地区の組合を活用して仕入れができないかと調べてみたが、現在、共同組合を持っている地区はそんなになかった。数地区ほどあっても、実態がしっかりしていると... ——厚生労働省が「地域支援体制加算」の算定要件として、48薬効群のOTC薬の在庫を求めています。 宮川 国としては、地域の医薬品の提供体制を整えるためにOTC薬も揃えてほしいという意志の表れだろう。だが現実問題として、OTC薬卸が新規取引を断っているなど、不自由を感じている会員もいる。薬局でOTC薬の仕入れはままならないだろうな、というのは容易に想定できた。 犬伏 かつては、小ロットで仕入れられないものを共同で仕入れ、各店舗に分けてあげる仕組みがあった。地域の薬局の共同出資でつくる「薬業共同組合」というもので、薬剤師会とはまた別の組織だ。 宮川 ただ、各地区の組合を活用して仕入れができないかと調べてみたが、現在、共同組合を持っている地区はそんなになかった。数地区ほどあっても、実態がしっかりしているとこ

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